こんにちは!やまだ歯科です。

今回は、小児矯正後の「後戻り」についてお話しします。
矯正治療を終えた後、歯並びが元に戻ってしまう「後戻り」を心配される保護者の方は少なくありません。実際、後戻りが起こる可能性はありますが、適切なケアや予防策を講じることでリスクを軽減できます。
この記事では、後戻りの原因や予防法、万が一後戻りが起こった場合の対処法について分かりやすく解説します。

目次

  1. 後戻りとは?
  2. 小児矯正後に後戻りが起こる原因
    • 成長による歯並びや顎の変化
    • 悪癖が改善されていない
    • リテーナーの装着不足
    • 定期検診の欠如
  3. 後戻りを防ぐための方法
    • 悪癖の改善
    • リテーナーの適切な使用
    • 定期検診の受診
  4. 後戻りが起こった場合の対処法
    • 早めに歯科医院を受診
    • 再治療の検討
  5. まとめ
  1. 後戻りとは?
    後戻りとは、矯正治療によって整った歯並びが、時間の経過とともに元の状態に戻ろうとする現象です。これは、歯が新しい位置に完全に固定される前に、元の位置に戻ろうとする力が働くためです。
    後戻りの程度は個人差があり、軽度のものから矯正前の状態に近づく重度のものまでさまざまです。
  2. 小児矯正後に後戻りが起こる原因
    2.1 成長による歯並びや顎の変化
    子どもの歯や顎は成長とともに変化します。矯正治療が終了した後も、歯並びや顎の位置が変わることで後戻りが起こることがあります。

    2.2 悪癖が改善されていない
    舌で前歯を押す癖や口呼吸、頬杖などの悪癖が続くと、歯に余計な力がかかり後戻りを引き起こすことがあります。

    2.3 リテーナーの装着不足
    矯正治療後、歯を新しい位置に固定するためにリテーナー(保定装置)を使用します。しかし、リテーナーの装着を怠ると、歯が元の位置に戻ろうとして後戻りが起こります。

    2.4 定期検診の欠如
    定期的な検診を受けないと、噛み合わせや歯並びの変化に気づきにくくなります。その結果、後戻りが進行する可能性があります。
  3. 後戻りを防ぐための方法
    3.1 悪癖の改善
    舌の癖や口呼吸などの悪癖を改善することが重要です。口腔筋機能療法(MFT)などを活用し、口周りの筋肉のバランスを整えることで後戻りを防げます。

    3.2 リテーナーの適切な使用
    リテーナーは、歯科医師の指示に従って正しく使用しましょう。装着時間を守り、定期的に調整を受けることで歯並びを安定させます。

    3.3 定期検診の受診
    定期的に歯科医院で検診を受け、歯や顎の状態をチェックしてもらいましょう。早期に問題を発見し、適切な対応を取ることが後戻り予防につながります。
  4. 後戻りが起こった場合の対処法
    4.1 早めに歯科医院を受診
    後戻りの兆候を感じたら、すぐに歯科医院に相談しましょう。早期に対応することで、再治療の必要性を減らせる可能性があります。

    4.2 再治療の検討
    後戻りが進行している場合、再治療が必要になることがあります。歯科医師と相談し、適切な治療計画を立てましょう。
  5. まとめ
    小児矯正後の後戻りは、リテーナーの適切な使用や悪癖の改善、定期検診によって予防できます。万が一後戻りが起こった場合も、早めに対処することで最小限の治療で済むことが多いです。
    矯正治療を検討されている方は、ぜひ一度歯科医院にご相談ください。