みなさん歯の寿命ってどのくらいだと思いますか?
治療の質、かみ合わせ、歯並び、食生活、清掃状況など
さまざまな要因があるので一概にはいえませんが
むし歯になった後の歯は約30年程の寿命といわれています。
どういうことかといいますと
まず同じ歯は平均して4回しか治療できません。
そして治療後の被せ物(銀歯)の寿命は平均8年といわれています。
となると8年×4回=32年
32年後にはその歯を失ってしまうことになります。
今後みなさんが治療しないでよくなるために
治療した歯を少しでも悪くさせないためにも
今回は治療した歯がどのような流れで悪くなっていってしまうのかを
一緒にみていきたいと思います。
目次
1 むし歯の分類について
2 C1 エナメル質内のむし歯
3 C2 象牙質に進行したむし歯
4 C3 歯の神経まで進行したむし歯
5 C4 歯の根のむし歯
6 まとめ
むし歯の分類について
むし歯は進行度合いによりC1,C2,C3,C4に分類します
後ろの数字が大きくなるほど重症になります。
それぞれ順を追って見ていきましょう。
C1 エナメル質内のむし歯
歯の外側のエナメル質にとどまっているむし歯です。
エナメル質は硬いのでこの段階であればむし歯の進行を抑えることが可能です。
食生活の改善や日々のケアの見直しでむし歯治療に進まないようにしたいですね。
C2 象牙質に進行したむし歯
歯の内側の象牙質にまでむし歯が進行した状態です。
象牙質はやわらかくむし歯の進行が早い為
この状態になると早めの治療が必要です。
治療法としては
プラスチックの薬を詰めたり(コンポジットレジン治療)
部分的な詰め物治療(銀歯、セラミック)
被せ物治療(銀歯、セラミック)
このような治療を行います。
C3 歯の神経まで進行したむし歯
象牙質のさらに奥、神経まで進行したむし歯です。
だいぶむし歯の進行した状態ですので、
激しい痛みやしみる、咬んで痛い
などの自覚症状を伴うことも多いです。
治療方法としては神経の治療(根の治療、根管治療、神経を抜く治療)を行います。
仮に症状がなくても実際に治療してみると神経まで
細菌が感染してしまっていて、神経を除去する治療が必要となることもあります。
神経を除去した歯は神経のある歯に比べて
かなり歯として状態が悪くなるので
できればこの前段階で食い止めたいです。
C4 歯の根のむし歯
むし歯が進行して歯の根の部分(歯肉の中の歯)までむし歯になった状態です。
基本的にむし歯治療は残っている歯の量により
長持ちするかどうかが決まります。
この状態になるとむし歯を除去した上で
残る歯の量が少なくなっており治療しても
被せ物が外れたり、歯が割れたりのトラブルを引き起こす可能性が高いので
抜歯を選択せざるを得ないことが多いです。
まとめ
むし歯治療はまずはしないのが何よりも大切です。
そのためには食生活の見直し、正しい知識の習得
正しい口腔ケア、歯科医院での管理が必要です。
もし治療になってしまった場合はできるだけ早く治療することが肝心です。
一般的に進行したむし歯は症状を伴いますが
症状と実際のむし歯の状態は必ずしもリンクしません。
まったく無症状でもすごく深いむし歯もありますし
神経をとった歯はそもそも症状がなかなかあらわれません。
レントゲンや肉眼(高倍率のルーペ使用)でのチェックなどで
歯科医院で定期的に管理してもらい、手遅れにならないうちに治療しましょうね。
以下は、著作権に引っかからない形で、素人にもわかりやすい表現に編集した歯科医院のブログ用の文章です。
むし歯の進行について知ろう!
みなさんは、歯の寿命がどのくらいか考えたことはありますか?
実は、むし歯になった後の歯の寿命は、約30年程度と言われています。
これは、治療の質やかみ合わせ、歯並び、食生活、お手入れの仕方など、さまざまな要因が関係しています。
では、なぜ30年なのでしょうか?
同じ歯は平均して4回しか治療できず、治療後の被せ物(銀歯など)の寿命は約8年と言われています。
つまり、8年×4回=32年。
この計算から、むし歯になった歯は約30年後には失ってしまう可能性が高いのです。
そこで今回は、むし歯がどのように進行し、治療した歯が悪くなっていくのかを一緒に見ていきましょう!
むし歯の進行度と分類
むし歯は、進行度合いによって「C1」から「C4」までの4段階に分けられます。
数字が大きくなるほど、むし歯が重症化していることを表します。
- C1:エナメル質のむし歯
歯の表面にあるエナメル質にとどまっているむし歯です。 この段階では、痛みはほとんどなく、適切なケアや食生活の改善で進行を防ぐことができます。 日々の歯磨きや定期的なチェックで、むし歯をこれ以上悪化させないようにしましょう! - C2:象牙質のむし歯
むし歯がエナメル質を超え、内側の象牙質まで進んだ状態です。 象牙質は柔らかいため、むし歯の進行が早くなります。 この段階では、痛みやしみる感じが出ることが多いです。 治療法としては、詰め物(銀歯やセラミック)や被せ物を使うことが一般的です。 - C3:神経まで進んだむし歯
むし歯がさらに進行し、歯の神経まで達した状態です。 この段階では、激しい痛みや咬むと痛いなどの症状が出ることが多いです。 治療では、神経を取り除く「根管治療」が必要になります。 神経を失った歯は弱くなるため、できるだけこの段階まで進行させないことが大切です。 - C4:歯の根まで進んだむし歯
むし歯が歯の根まで進行し、歯肉の中の歯まで侵された状態です。 この状態になると、残っている歯の量が少なくなり、治療が難しくなります。 多くの場合、抜歯を選択せざるを得ません。 むし歯がここまで進行しないように、早めの治療と予防が重要です。
むし歯を防ぐために大切なこと
むし歯治療で最も大切なのは、「むし歯にしないこと」です。
そのためには、以下のポイントを心がけましょう!
- 食生活の見直し:甘いものや酸性の飲食物を控え、バランスの良い食事を心がける。
- 正しい歯磨き:毎日のブラッシングとフロスで、歯垢をしっかり取り除く。
- 定期的な歯科検診:むし歯の早期発見・早期治療のために、歯科医院での定期チェックを受ける。
もしむし歯になってしまったら、できるだけ早く治療することが大切です。 むし歯は症状がないまま進行することもあるので、痛みがなくても定期的に歯科医院でチェックを受けましょう!
まとめ
むし歯は、進行すればするほど治療が難しくなり、歯の寿命も短くなります。日々のケアと定期的な検診で、むし歯を予防し、健康な歯を長く保ちましょう!