年齢を重ねると注意が必要なのが「根面う蝕」です。 「根面う蝕」とは何か、その原因や対策について一緒に見ていきましょう。
目次
- 「根面う蝕」とは?
- 「根面う蝕」が歯を失う原因になる理由
- 対策方法
- まとめ
- 「根面う蝕」とは?
年齢を重ねると、歯茎が下がることがあります。これにより、歯茎に隠れていた「セメント質」という歯の弱い部分が露出します。この部分にむし歯ができることを「根面う蝕」と呼びます。 - 「根面う蝕」が歯を失う原因になる理由
歯の根が露出するのは、家の土台がむき出しになるようなものです。むし歯菌がこの部分を侵食すると、歯の根が弱くなり、最終的には歯を失うリスクが高まります。
根面う蝕は、歯の弱い部分にできるため進行が早く、治療が難しい場合もあります。再発を繰り返すと、歯の頭の部分が失われ、根だけが残ってしまうこともあります。その結果、歯を失う可能性があるため、予防が非常に重要です。 - 対策方法
根面う蝕を防ぐためには、以下のような対策が有効です。
① 歯茎が下がらないようにする
歯茎が下がる原因は、主に以下の3つです。
- 歯周病:歯茎の炎症が進むと、歯茎が下がります。
- 間違った歯磨き:強い力で磨くと、歯茎を傷つけることがあります。
- 歯ぎしりや食いしばり:過度な力がかかると、歯茎が下がることがあります。
これらの原因を解消するため、歯周病予防や正しい歯磨き方法を心がけましょう。
② 食生活のコントロール
むし歯は食生活と密接に関係しています。 特に、間食の「質」や「タイミング」が重要です。 年齢を重ねると、生活スタイルの変化で間食が増えることがあります。 今の食生活がむし歯のリスクを高めていないか、一度見直してみましょう。
③ 細菌のコントロール
歯周病やむし歯を防ぐためには、丁寧な歯磨きが欠かせません。 特に、高齢になると治療した歯が増え、磨くべき面積も広がります。 歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを使い、お口の状態に合ったケアを行いましょう。 また、フッ素入りの歯磨き粉を使うことで、歯を強く保つことができます。
- まとめ
むし歯のリスクは、生活習慣に大きく影響されます。若い頃はむし歯になりにくくても、年齢を重ねると歯周病や食生活の変化で急にむし歯が増えることがあります。定期的に歯科医院を受診し、むし歯や歯周病を予防していきましょう。